2019年01月14日

金銭感覚を身につけよう

そろばんの珠の読み方はお金と同じです。
1玉は1円玉、5玉は5円玉。
十の位なら10円玉と50円玉。
百の位なら100円玉と500円玉。
だからそろばんを習い始めた子にお金と同じだよと説明すると、すぐにそろばんの数字が読めるようになる子もいます。

ところが、今の小学生はお金を見たことがないという子もいます。
そういう子にはお金の概念から説明します。
なかなか理解できない子はたし算のやり方を教えてから、お金のことを説明して初めて「わかった!」という子もいます。
そういう子は初歩指導にかなり時間がかかりますから、できればお金の数え方くらいはそろばんを習う前に覚えておいた方が良いと思います。
しかし子どもが現金を使うことがあまりない今、このようなことを教えるのもそろばん教室の役割になっているのかもしれませんね。

段位の生徒には応用計算を教えることもあるのですが、たとえば「定価」「売価」「消費税込み値段」などの用語を使いますが、これが小学生にはなかなか難しいようです。
消費税の計算の説明でよく使わせてもらうのが100円ショップ。
100円ショップは100円出しても物が買えないんですよね。
「いくら出したら買える?そう108円だね。今、消費税は8%だからね…。」
と説明できる子は早いのですが、
「う~ん、わかんない。150円くらい?200円?」という子が実際にいます。(段位の子が!ですよ)

レジで言われただけの金額を何も考えず支払っている人が増えたらと考えると恐ろしいことです。
消費税がもうすぐ上がることも子どもたちは知らない。
せめて消費税の計算の仕方くらいは全員に覚えてほしいと思っています。
こういった金銭感覚を養うことも今そろばん塾に求められていることなのかもしれませんね。


Posted by ok at 10:53